看護専門外来は、特定疾患に対して重点的な指導やアドバイスなどを行うことで、患者の病状改善を目指す部門だ。そのため、そこで働く看護師は特定疾患に対するより専門的な知識やスキルが必要になる。看護専門外来で働くにあたり、看護師が取得していると役に立つ資格の一つに「専門看護師」が挙げられる。専門看護師は、特定の専門看護分野で水準の高い看護を効率よく提供するための知識と技術を深め、卓越した看護を実践できると認められた看護師のことである。特定の看護分野についてより専門的に学ぶことができるため、高度な知識とスキルを身に付けることができる。特定の専門分野における看護を極めたいと考えている看護師にとっては、最高の環境といえるだろう。また、一般の業務以外に、現場の人材育成やコーディネーター役、地域社会を含めた看護活動などの仕事を任されるようになるため、看護師として多くのやりがいにつながるだろう。
専門看護師になるには、看護師としての実践経験が5年以上(専門分野3年以上)、かつ看護系の大学院の修士課程(専門看護師コース)を修了し、そして必要な単位を取得したあとに認定審査に合格する必要がある。資格取得難易度も高いといえるため基本的には、仕事を退職する、または休職するなどして勉強に専念するケースが一般的である。ただし、病院によっては、卒業後に仕事への復帰を前提として大学院通学を支援する病院もあるため、将来的に資格取得を目指すのであればそうした職場を選ぶことをおすすめする。